〜テイルズワールド〜
バンエルティア号の甲版に、ピンク髪の少女と羽のついた妖精のような小動物のような生き物が、
船の上からの景色を眺めていた
ピンク髪の少女は、絵本を眺めている
「あらカノンノ。またその絵本?」
羽のついた小動物が、少女に話しかけた。
「うん。この本をみていると心が安らぐんだ。」
この少女、カノンノは両親が居ない。
「それにパニールだっていつも本を読んでるじゃない」
「この小説はね、心がやさしくなるんだよ。」
この小動物が、このカノンノの親代わりになっているのだ。
「・・・・・・ん?」
少女は本を閉じて、海の向こうにある木を眺めた。
「どうしたのカノンノ?」
「何か・・・・光った気がする」
そう語り終えた瞬間、悲鳴が聞こえた。
「え?何この音?」
悲鳴はどんどん大きくなっている
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「はい?」
上を見上げた瞬間、金髪の少年がカノンノの頭の上に落ちてきた。
大きな打撃音が船中に響いた。
「・・・・・・・・・・・・・・!!!?」
羽のついた小動物はしばらく眺めることしかできなかったが、
金髪の少年と、頭から流血しているカノンノをみて、正気を取り戻した
「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
その悲鳴は、もっと船中に響き渡った。
その少年は、背はあまり大きくなく、赤いマントを着て、口から血を吐きながら気絶していた。